新会社法で会社設立はどう変わったのでしょうか?
質問
2006年5月に新会社法が施行されたようで、会社が新しく作りやすくなったと聞いています。
この法律の施行前と施行後ではどのように変わりましたか? 新会社法について詳しく教えてください。
答え
ご承知のように、2006年5月より新会社法が施行されました。これにより、会社設立が簡略化され、「自分の会社を作りたい!」と、将来に夢抱く誰もが会社を作れるビッグチャンスが到来したのです。
そのおかげで、会社設立を行いたくても行えなかった人達が、我こそはと先を急ぎ会社設立に乗り出し、今や日本は一種の会社設立ブームと言っても良いでしょう。
もし、あなたが独立や起業を考えているのならば、この機会に更なるステージアップにチャレンジしてみてください。
従来の「会社法」
従来の会社に関する法律と言えば、会社に関するルールを定めた法律として「商法の第2編」や「有限会社法」や「株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律(商法特例法)」など多数に分散していて、それらの法律をひとまとめで「会社法」と呼んでいたのです。
しかし、従来の「会社法」は、「商法の第2編」がベースとされてきたのですが、実は、この法律が設立されたのは、なんと明治32年と言うから驚きです。明治32年と言えば、西暦1899年のことで、今から100年以上も前の法律を基にしていたなんて、時代遅れもいいところ。
もちろん、時代に合わないと、あちこち改正したり、追加で法律が作られたりされてきたのですが、ツギハギだらけの法律では、数秒後には目まぐるしい動きを見せる現代の社会経済では、到底取りまとめることなどできるわけがありません。
しかも、条文は漢字カタカナ混じりの、昔ながらの表現が使われ、読みにくいものでした。そこで、最近の社会経済情勢の変化にも対応するため、それまでの「会社法」の内容を体系的かつ抜本的に見直され「新会社法」が施行されたのです。
「新会社法」ここが違う!
さて、この法律によって何が大きく変わったのか? 一番のポイントがこれです!
1.会社設立が簡単!
2.M&Aが柔軟!
3.合同会社・LLP、会計参与が新設!
以上の3点が、「新会社法」の特徴になっています。ここで、最重要ポイントが、「1.会社設立が簡単!」という点が、皆さんにとって一番の関心事でしょう。では、どうして会社設立が簡単になったのでしょうか?それには以下のような変更があったからなのです。
①株式会社と有限会社の統合(有限会社の廃止)
②最低資本金制度の廃止
③株式会社の取締役についての変更
④株式会社の設立手続きの簡素化
変更内容は、まだまだたくさんありますが、以上の変更が会社設立を後押しする大きなポイントになっています。
「最低資本金制度の廃止」が大きな鍵!
これまでの「会社法」の基では、会社設立する為には株式会社では1000万円、有限会社では300万円の資本金が必要でした。
しかし、「新会社法」施行により、最低資本金制度は廃止され、誰でも平等に起業のチャンスが与えられたわけです。資本金1円でも株式会社が設立できる時代が訪れたのです。これは、センセーショナルな法改正となりました。
また、最低資本金規制の廃止や役員数の削減等が、より少ない開業資金と人員で、IT産業に代表される知識と専門的ノウハウを生かしたビジネスを可能にすることができたのです。次いで、従来の会社形態には無かった合同会社やLLP(有限責任事業組合)が採り入れられたことで、起業のスタイルに応じて様々な事業主体のバリエーションが考えられるようになりました。
今後、「新会社法」が時代を先取りする新規ビジネスの追い風となり、日本中に様々な形態をした会社が設立されることになるでしょう。



